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2008年の仕事振り返り その3 雑誌ってどうなの

前の前からの続き。

雑誌は減っていくだろうな、という時代で、でも全部が急に消えることはないだろうと思いつつ、どんな記事なら生き残るのかを考えないといけない。

ネットでニュースは手に入る。毎日どころか、毎時、毎分のペースで手に入るし、検索もできる。そして表面上は無料。通信費や設備費を感じさせない作りになっている。

これは困った。相手が悪そうだ。

じゃあ雑誌のいいところってなんだろうか。自明のことも含めて。

・まとまっている。雑多である。
読んでいると興味ない情報までもれなくついてくる。
ウェブでも関連リンクくらいはあるが、検索もクリックもしてないのに目に入ってしまう強引さは貴重。人間はすべてに能動的なわけじゃない。
反面、誌面に限界があるので、ゴッタのわりに情報が少なく思えるところもあるな。

・ペースが遅い
いいところじゃねぇよ。いやしかし、ウェブでも速報だけでなくまとめも求められているじゃないか。
これは「まとまっている」と共存すべきポイント。
実際、年末総決算的な特集号は買ってしまうものな。
きりのいいところでまとめてあげるのは、ひとつ手間を省いてるんだから十分に価値がある。
でも支払いの対象になるほどの価値にするのに技術が要る。

・面構成が豊かである
ここはもっと評価されるべき。特に縦組、横組を併用できる日本語はレイアウトの幅が広い。
漫画のようにななめ読みできる見せ方、見開きページごとで作っていくリズム。
この辺のノウハウはまだウェブには欠けていると思う。上から下へ、リンクもあるよってだけだ。
見やすければいい、情報があればいいという効率主義も強いだろうけどね。
ただ紙媒体は動画を使えないんだよな。手順とかの紹介で写真を並べてると、なんとかならんかと思う。
たいてい誌面に限りがあるのでダイジェストで、というあきらめが最初に立つしな。

・保存しやすい
データの方が楽だろうとおもいきや、一定以上の量を超えなければ、あとあとまでの管理が楽なのは紙。
自分も製品情報をデータでまとめようとしていた時期があったが、検索する際のフォルダ分けの手間を考えたら印刷して紙の束にしておき、見直した方が速かった。
タグとかキーワードなんかで検索しやすくする方法もあるんだろうけど、そうなるとネットで漠然と検索してるのと同じで、「あーこんなのもあったー」の発掘、発見がなくなるじゃないか。
ためこんでいって半年も経てば、すべての保存情報が検索できるほど思い当たってるわけではない状況にはなる。
しかし紙だと量がかさばるので、このメリットには限界がある。

・改変されない
追記できないデメリットと背中合わせだが、発行日と情報が完全に一致しているのも特徴。
古いものは古いままにそこにある。それでいいそれがいい。
UGCの可能性も捨ててしまうことになるけどさ。


っていろいろ考えたけど、やっぱ「まとめ力」にはまだ可能性がある。いい感じのペースで頃合いの量をお届け。情報があふれる時代だからこそ「これ一冊でOK」的なポジションで。か?

でも、もう記事単位の情報をまとめて読む環境はGoogleニュースなんかでできちゃったし、RSSの組み合わせでいろんなニュースをまとめてチェックできるなんて当たり前のこと。
GIGAZINEおもしろいしね、ってことで紙媒体終了か?
今後もある程度のまとめ情報が自動配信される仕組みはどんどん進化していくだろう。
書き手としては場所が変わっても記事が媒体から切り離されても売れるようになってないと、ネットのまとめ記事には乗っかっていけなさそうだ。


あとはレイアウトだ。
産經新聞が誌面の状態のまま記事データを配信するアプリがiPhone/iPod向けにある。これでケータイ漫画のようにワンクリックで視線誘導してくれれば、かなり見やすいぞ。これは可能性がある。
最初からここを想定して、保存したらビジュアルで管理できるとか、メモもつけられるとかさ。
印刷もできれば紙での保存性は要らない。
携帯端末のインターフェースはバラバラだけど、クリックくらいはなんでもできるしな。解像度が足りてればどの端末でもいい。
これはもともとの「まとめ」を配信しているので、興味なかった記事も得られるメリットは残るし。


気分的には、情報メインの週刊誌、月刊誌はケータイやPCに記事配信してほしい。有料でOK。値段も同じでいいし広告ついてきていい(それじゃ売れないだろうけど)。毎日じゃなくて週刊のままでいいから。月刊誌だって、半分ずつ隔週で配信したらいい。

ワンクリックで読み進められるインターフェースで、データをコンビニでも買える仕組みがあればいいんだけどな。
で、残したい情報だけ印刷やスクラップ的な保存ができれば。

って、流通や閲覧のしやすさという、情報そのものの価値とは別の次元で紙媒体のメリットがあるってだけなんだよな。そこが整備されてるから残っている、だけ?
やっぱり雑誌じゃなきゃ、って要素は薄い。それこそ年末総特集みたいな、カタマリならともかく。

じゃあ、日本語原稿の制作者としては、場所や大枠が変わっても売れるものを作らないといけないな。
ってだけだ。やるべきことの大筋は今までと変わらない。
うーむ。どんなシメだよ2008年。
引き続き考えていくことにはなるだろうな。


そうだ。
最近のことでは、BUBKAなどの実話誌や、モノ情報誌だと家電批評なんかの「ほかでは書けない話」もウケているそうで。
これは読者が悪口や裏話を求めているってことだろうな。普通の情報だと信用しがたい風潮というか。
広告が入ってるからヨイショで信用できない記事だってのと、広告が入ってないから信用できるってのは、制作側に確からしさを預けてるんだから実は同じこと。
ともあれ悪口や毒舌、裏話がウケるのなら、芸として記事に取り込むべきだろうな。
普通の情報誌だとマルバツ診断くらいしかないのか? もっと手法は検討、研磨されるべき。悪口書けばいいってもんじゃないうえで、技術、表現の手段としてね。


と、話がそれたところでおしまい。
結局、こんなシメだよ2008年。

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