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小惑星移住計画の名の通り「宇宙暮らしのススメ」読んだ

面白かったのでメモ。

宇宙暮らしのススメBook宇宙暮らしのススメ

著者:野田 篤司
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現役エンジニアが書いただけあって、ガチンコだぜ!

書名は「宇宙暮らしのススメ」で、帯には「まんがサイエンス」でおなじみのあやめちゃんとあさりちゃん。

明るいノリでパラパラめくった感じだと読みやすい。(実際、小学生でも読める内容)
「2025年くらいには宇宙で暮らせそう♪」なウキウキ本かと思ったら、そうではない。そんな夢は簡単に見させない。
宇宙の途方もないスケール、放射線や重力や空気、資源などの地球上と比べて「ある/ない」ものについてじっくり講義があり、従って「宇宙で暮らすなんてとっても難しい」と懇切丁寧に知らされる。

夢見てスイマセン!
とお気楽文系脳は土下座するしかない。

月に行けたから次は火星とか木星とか、宇宙ステーションができてるから次は月面都市とか、そんな順序よく行くわけないんだよな。
タイトルが「ススメ」なのに、この冷徹さには正直ヘコむ。

それだけに、小惑星まで辿り着けばなんとかなるかもよという三章は可能性が誠実に伝わって来て、じわじわと重く感動できるのであった。
この説得力、最後のわずかな希望を現実的に示すために、あんだけ丁寧に過酷さを説いたのか。
素晴らしい構成じゃないか。

でっかいイラストの帯を外せば、表紙真っ黒なんだよ。この本。
これは「明るくて近そうで楽しそうに見える宇宙開発の青写真と、暗く危険で過酷な宇宙空間の現実をデザインしたものなんだよ!」とキバヤシ風に思いつつ、構成に感動した。
ああ、とても面白かったです。


学研の宇宙本だとこんなのも出ていて、さすが世界天文年だな。

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ちょいちょい読んでいる途中だけど、こちらは「宇宙開発でやってきたこと」のまとめ。
アポロだけとか、スペースシャトルだけとかじゃなくて、V2ロケットから最新事情、そして先々までフォローしている。
これがあれば、過去の宇宙特集雑誌とか捨ててもいいんじゃないのってくらい。

ここで「やってきたこと」を読んでいると次はどこまで行けるのか簡単に思えてしまうんだけど、「宇宙暮らしのススメ」を思い出すと気安く「宇宙行きたいな〜」とか思えなくなるのだった。
学研の宇宙本2冊で、ツンデレなペアだなと思った。
(どっちもいい本だよ、念のため)

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