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回顧祭でE遺伝子を分けてもらう

山田花子回顧祭を覗いてきた。遺品というか所有物が売ってある。
20年前、死後に知った作家の品々。まるでわかってなかったけど、絵がうまい。
揺れ揺れしてるキモさで肝をえぐられる感じ。

今ならもっと受け入れられた作風なんじゃないかなー。
でも明るさやオシャレさへのコンプレックスがなければ成立しないんだろか。


申年の年賀状に使えそうなポストカードと、「マンガ家バンド大戦」CD、所有品の漫画を買う。

「ぱんこちゃんになろうっ」みぎわパン
山田花子所持品だけあって、作風が似てる。
みぎわパンのほうがより酩酊してるし、細部で描写が暴走してるけど、逆に根は明るい。
そのまんまパンクの子って意味なんだろうか。

「リオは夏の恋」里中満智子
76年の短編集。眼鏡を取ったら美人というネタが天然で使われている。
男に裏切られがちだし、「どんな恋してきたんだ」と思わせる。
恋した外国人男性がベトナムで戦死するのは、時事ネタだなや。

うちにある山田花子漫画、読み返す。


以下、ほかに読んだの。

漫画 「国防論」小林よしのり
震災復興をきっかけに自衛隊と国防を見直す本。
連載からのページは特にネームが多く、漫画らしくないのだが、ルポ部分ではよしりん先生が語り部として(当然)出てくる際のナルシシズムやギャグがスベっていて、どこでもそこそこしんどい。
取材量は確かなものだけど、中央への言及はあまりないんだな…。

根幹は国防って何を守るのかってとこから。
国民つまり自分の生命財産を守るというエゴでなく連続した国、国体を守るもんだという視野。長い歴史を踏まえて……
そうなると地球規模の歴史で考えて特定の国家、ひいては人類だけ守るのかとフワフワする。
「カミ/神話/天皇」を「個人/国民」として「信じる/信じない/崇拝する」とかの掛け合わせで立場は変わると思う。


漫画「ジョジョリオン」荒木飛呂彦
睾丸が4つある主人公、という情報だけで読み出した。ジョジョまともに読むの四部、いや三部以来か。
何が起こってるんだ!?展開の面白さは変わってなかった。
スタンドが地味めでエロくない女子が出ている。直接殴る攻撃はもう出尽くしてるから技も姿もトリッキーになってるんだろうか。
震災をモチーフにした舞台設定は今後、どう使うんだろう。
というか、面白い。さすが。読み始めてよかった! さかのぼって読みたくなる。


漫画「ノブナガン」久正人
流れのあるモノクロ画である漫画においてビジュアル表現の最前線をいってると思う久正人の新刊。
「ジャバウォッキー」の恐竜を独自の進化生物にしたような、ってこともないけど歴史上の偉人・有名人の遺伝子がよみがえって武器・特殊能力になるギミックは久正人のお手のもの。

というわけで人類史上から選りすぐりの精鋭VS宇宙生物。
主人公が信長でパートナーが切り裂きジャック。(ジャック好きね、作者)
あとはニュートンやガンジー、ロバート・キャパ、ガリレオという、直接戦闘じゃない偉人たち。
戦士の英雄ばかりだと「史上最強は誰だ」の異種バトルに落ちてしまうもんな! いいぞ!
細菌兵器を操る野口英世とか出てこい!


漫画「マンガ世界の偉人 坂本竜馬」
有名エピソードをつなぐだけだと味気ないのでカステラをネタアイテムに使ってる。
「お〜い!龍馬」ではさつま揚げがちょいちょい出てたな。どっちも異文化の味を知ろうという気持ちのアイテムだね。

というか、付録の人物カードが藤原カムイで十分豪華なんだが、久正人の「E遺伝子」バージョンだったらバトルが盛り上がるかもと思った。



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