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SBユーザーじゃないけど

「あんぽん 孫正義伝」(佐野眞一)

佐野眞一はときにタイトルで殴ってくる。「凡宰伝」とか「てっぺん野郎」も殴りに行ってる感じ。
でも、この本は(上からっぽくあれど)愛と親しみにあふれている。
炭鉱と原発というエネルギー事業との因縁も面白いというか、そこを結びつけて人物像に肉付けすんのが作家の腕だよな…。ディテールだけどそこ。

親族や故郷から聞き出す、まさに「伝」の話は佐野眞一の得意とするところ。
泥から這い上がった話はいまどき珍しく、古典的ですらある。子どものこと貧乏だった話って、吉本芸人でしか聞いてないぞ最近は。
この本、孫正義を「胡散臭い」と思ってる世代にウケる肌触り。弱点をフォローする応援歌になっていると思う。


先日に「ZEN of Steve Jobs」読んで、次に「あんぽん」なんだけど、ソフトバンク関連で利用しているものを考えたら、iPad買った時についてきた無料WiFiだけだった。

佐野眞一が孫正義に惚れ込んだのは震災への義捐金が大きなきっかけでもある。
今週は座・高円寺で映画「311」も見たんだった。
めぐり合わせじゃなくて、一年たってコンテンツ(!)がまとまってきた。


8日に、座・高円寺の「ドキュメンタリーフェスティバル」で映画「311」を見た。

映像のプロが四人で突撃したけど対象がでかすぎて「なにも撮れなかった」ことが撮れている。
網をかけるには大きくて、つまむには後ろめたさが邪魔をする。大川小までのシーンは、見慣れた感があり、災害映像をすっかり消費してるなぁと自覚。ショックでないことにショック。
とりあえずフライヤーが「防護服で原発被害現場に乗り込むぜ」みたいなんだけど、その大胆、勇敢な取材の成果について本編で明かされる顛末は必見。

被災地でなく、撮れなかった自分たちを追いかけたドキュメンタリーなんじゃないか。
「311」は、当日に危機アンテナが働かずに呑み明かしてしまって自己嫌悪するほど現役感のない森達也が、若手にいざなわれた現場でベタな質問を投げるところから再生していく話、
……として見たらまた違う味わいになる。主演、森達也。

なんだかんだで3月に出るという本も読もう。


以下、ほかに読んだの。

漫画「21世紀のための吾妻ひでお」
山本直樹セレクションで表紙がうしじまいい肉。読んだことあるのばかりでもなかった。
こんなに脱いでるのにエロくない。たくさん血が出てもグロくない。
すっ飛んでる運びとカラカラの非情さに、目眩おこして笑う。

「マンガ世界の偉人 レオナルド・ダ・ヴィンチ」藤原カムイ
ヴィンチ村のレオナルドさんの話。知識があるから疑い、探ることができたひと。
表紙こそ若いイケメンだけど、作中でのほとんどのシーンはチョビ髭の怪人。
神を信じている……あたりの会話はまるっきり詐欺師の言い回し。
そりゃすべてを天命とか思ってたら苦労人の俺はとっくに絶望しちゃってるよ、だよね。

「俺に似たひと」
男による実父介護もの。
Twitterメモや震災にリアルタイム感があるのに、どこか落ち着きがある。
もっと苦しかったんじゃないか。悲しかったんじゃないか。どうなんだろ。
……でも「俺」だからな。60年も男で息子で「俺」やってたんだから、そりゃ意地も出る、か。
自分を想像すると、介護について時間金体力をどれだけ捧げられるだろうか。
やろうと思えば青天井だから、どこかで妥協や後悔が必ずあるだろう。

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コメント

初コメント失礼します( ̄▽+ ̄*)ブログよませてもらってます(・ω・)/ファンです(笑)活気お普段はあまりコメントはしないんですけど、結構チェックさせてもらってるのにコメントしないのもアレかなって思いまして(苦笑)今日はコメントしてみました(照)というかココログ会員じゃなくてもコメントできるんですね…知らなかった(汗)もしよかったらメアド載せとくのでメールしましょー(^~^)なかよくしてくださいですヾ(@^(∞)^@)ノmarikoweeds@docomo.ne.jp( ̄▽+ ̄*)

投稿: まりこ | 2012年2月18日 (土) 16時11分

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