« 漫画家の見た3.11 | トップページ | 無人島で遊ぶなら »

「そういえば言ってたのに」ってやつ

青山ブックセンターで原発関連コーナーができていて、そこで
「ブルー・ロージズ 山岸凉子自選作品集」と「三原順傑作選'80s」を購入。

「ブルー・ロージズ」は、最初に反原発作品「パエトーン」を収録してる。
チェルノブイリを踏まえて、原発ってどうなのよと調べたエッセイ作品。
効率とか、設計や運用での安全面をいくら強調しても廃棄物処理のところでエラーだと思うんだが、世の中はそうでもない。
四半世紀後の日本はこんなだ。そして作中のウランがかわいい。


「三原順傑作選 '80s」には「Die Energie 5.2☆11.8」が収録されている。
TMI(スリーマイル島)の事故の後のアメリカが舞台で、主人公は電力会社社員。
広がる事故や汚染への抵抗と、つきつけられるテロを軸に、エネルギー問題全体を扱っている濃厚な内容。お腹いっぱい。
タイトルは「5.2のエネルギー得るために17を消費する」70年代の発電効率が主人公の電力事業観になっている、というもの。
この場面の背景が「テレビの上で猫が暖を取っている」シーンで、まさにエネルギーが無駄になってる。
効率を追求するなら蓄電池の開発が進まないと……といいながら、四半世紀後の日本はこんなだ。


いましろたかし「原発幻魔大戦」も、10年経ったら「あったなぁ」「言ってたなぁ」なんだろうか。


以下、最近ほかに読んだの。

「ニセドイツ 3」(伸井太一)
面白かったので1と2も買おうかな。ベアテ・ウーゼの一生を漫画で読みたくなった。
欧州の生活知識がないので、何を読んでも珍しくかっこよく面白く思える贔屓目もあるけど、プロダクトデザインがいい。
なんというかムッツリスケベみたいな感じがあるんだよな。情熱を押し殺した不器用さが顔に出てるような。
時計は「そのランプ数でデジタル数字が描けるぞ!」と気づかなかったんだろうか。
そしてとにかく、飯がマズそう。どうなってんだドイツ。


「計画と無計画の間」(三島邦弘)
昭和の伝説というか(今でも実質は同じだろうけど)「出版社は机一つ電話一本で始められる」を今やってる。
そして、できている。しかも、先の伝説を支えたインフラを使わない選択をして。
サクッと書いてるから、ラッキーもあるように思えるけど、これは信念と人柄と、なによりも編集スキルのたまものだ。
オビにも真似しちゃいけません、とあるはず。
ロジックで「既存のシステム変えてやるぜ」ではないけど、確信犯の現在進行形。


「花のズボラ飯」(久住昌之・水沢悦子)2巻
一巻で終わりと思ってた。
相変わらず実用的だし小ネタ大盛りで満腹感ある。ひとりのときに真似しよう。
官能的な食べ顔もまた相変わらずいいんだけど、慣れてきた部分もある。
そのかわりキャラ情報が厚くなってきた。食事に感情をトッピングするんだから、いいね!


「中国嫁日記」(井上純一)2巻
アテられる。
震災編、旅行編、描き下ろしのプロポーズ編。結婚でお金が大事というのは確かに。額じゃなくて感覚。
結婚、共同生活で金銭、時間、味覚、衛生の感覚の一致は大事じゃないかな。
2つも3つも外れてたらいっしょに生活しにくい。
(有り余る資産があればカバーできるけど)


「マンガ世界の偉人 マイケル・ジャクソン」「アインシュタイン」
アインシュタインは民間の研究者だったのか。田中さんみたいな。
理論の研究だったから、なのかも。むしろ環境が理論研究に向かわせたのか(よくわかってないが)。
マイケル・ジャクソンは、生い立ちからソロのエンターテイナーになるまでがメイン。
でも解説部分で「肌の色が変わったのは病気のせい!?」「整形手術したの?」などのきわどい疑問も紹介している。
そこで諸説を取り上げず、「~と、マイケルは話しているよ」などというまとめはうまい。



|
|

« 漫画家の見た3.11 | トップページ | 無人島で遊ぶなら »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/512135/44504569

この記事へのトラックバック一覧です: 「そういえば言ってたのに」ってやつ:

« 漫画家の見た3.11 | トップページ | 無人島で遊ぶなら »