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ベルセルクの音

いきなり「読む」話でないけど、映画「ベルセルク」見た。

グリフィスがチョーシくれちゃう名場面で、続く。
あそこ、いいシーンなんだよね。

「さて、なぜガッツは鷹の団を出ることにしたのか。狩場で放たれた一本の毒矢にさかのぼってみましょう」
という、さかのぼりミッドランド史が成立するくらい、因縁や偶然が(ベヘリット的には必然が)積み重なっていく段階。
細かいとこまで大事だから、黄金時代編の第一部という切り取りでも、原作の情報量が多すぎて全部は入れられなかった。
……というか、自分も多くの原作あり作品を受け取る際に原作を深く知らなくても気にせず楽しんでるからいいんだろうな。

体験する物語の面では、原作読んでれば映画まで見なくてもいいやって感覚もあるにはあるけど、
馬の地響きや金属がぶつかる音、BGMがいい。
原作読むときの脳内サウンドが豊かになる。というわけで、見てよかった!

さて、原作のほうはパーティ編成になって久しく旅をしてるけど、どうなるんかな…。
原作のパーティ編成を踏まえてゲーム化しないだろうか。
(監修やオリジナル設定の制作で原作が停止するというジンマがありそうだね)

以下、ほかに読んだの。

「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」愛蔵版9巻(安彦良和)
愛蔵版のカラーページ再現って色が付いてるだけじゃなくて、黒のシマリが全然違うんだよね。
ララァ編だけどララァは主にフワフワしている。
キャラが急に濃くなるシャリア・ブルと思想家に目覚めたシャアと合わせてニュータイプ編序章。
シャアの変化は最終話で「なんで俺は!」の布石になるわけだ。いやーいい演技。
テム氏のクルクルぶりに「そりゃぁもう」のリアクションは真似したい。異常な事態に「そりゃぁもう」!


「ぶらぶらひでお絵日記」(吾妻ひでお)
何も起きてない、高純度の日常。日記ものだけど震災を挟んだ時期でもない。
食べて歩いて寝て描いて。女子高生を見かけたら手と目で記録。
ときに芸能人への言及があるんだけど、誰を描いても吾妻キャラになるというか、芸能人だと顔が似てなくて面白い。
ということは、出てくる女子高生も吾妻キャラ化されているということか。
「リアルJKはきらい」「読者を意識した時点で仕事になっている」など名言も続出。


「マンガ世界の偉人クレオパトラ」
ねこだすって誰だろうと思ったらさとうげんだったのか。
ありありとした美人を描くのは大変そうだけど、学習漫画らしくさらっと描いてある。
というか、数世紀前は白人女性として絵に残っていたのか、クレオパトラ。それはないだろ欧州文化。


「レッド」(山本直樹)6巻
山に入って盛り上がってきたけど、構想が壮大になるほど動きが制限されちゃう。
制限されると目線は内向きになって、水筒や指輪でもモメる。ツッコミどころ探してる感じだ。
目的は一緒のはずなんだけど。あれ、一緒じゃないのか。じゃないとすると大嫌いな権力欲になっちゃうよな。


「僕の小規模な生活」(福満しげゆき)6巻
恥も後悔も記憶違いも飲み込んでの「ちゃんとやってる」「やるんだ!」はかっこいい。
客観的に異常者でも問題なし!


「万歳アンラッキー」(石田明)
芸人エッセイで鉄板の貧乏生い立ちから始まって、小さなつまずきで大きく転ぶ。
野球部の監督が最高だ。野球部の喜劇とか小説とか書かないかなー。
芸能界の話が比較的少なめ。日常で不幸、不運なんだな…。


「河北新報のいちばん長い日」
東北6県の地域ブロック新聞社の震災当日とその後。その夜に号外、翌日の朝刊を出してる。うわ、すごい。
スタッフ全員が被災者だけど、あそこで「やること」があるのは短期的に精神面の安定になったんじゃないか。
そのあとに報道ってなんだ、と振り返ってしまってるけど。
あのSOS写真の意味はあったのかなかったのか。タラレバの洪水。
報道には後ろめたさがつきまとうと仮定すると、災害時こそ働く義務感が尖るのかも。
ここで現場に行かずして、という根性が試されて、行けてないとアイデンティティすら見失いそうになっている。
自己肯定の軌跡だな…。
報道ってなんだろう。

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