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キャプテン、野球やめないってよ。

「桐島、部活やめるってよ」(浅井リョウ)
映画を見て、原作も読んだ。平積みの分がなくなって棚差しの残り一冊を買ったのだけど、売れてるんだろうか。
後で読んだ原作は、映画とのパラレルワールド的に読めた。
桐島不在も、いろいろある困ったことのひとつなんだね。
やわらかい青春。

以下で、映画の感想を…。

映画の「桐島」では、いなくなった桐島に自分の一部を預けていた面々が右往左往する中で、
無関係な映画部が淡々と部活にいそしむんだけど桐島不在の波に巻き込まれる。
確かに中高生って学校の中とか友人関係が世界のすべてだから、(大人から見れば)ちょっとした出来事が大事件なんだよな…。思いあたる…。
でも劇中の大騒動にしても、同窓会で「そんなことあったの?」ってキョトンとする部外者が多数いるくらいの出来事。
自分を持て! というメッセージを青臭くなく、スマートに示しているのではないか。

特に、「それやったらなにになるの?」という、経済的な取引で努力や経験を考えてしまうヒロキに対して、
マエダが最後に返したリアクションが最高にかっこいい。
野球部キャプテンだって、まるで関係なく素振りを続けている。自分のために。

あと、映画的な演出なのかなんなのか、立場のズレを高低差で付けているように見えて面白かった。
見下ろしたり見上げたりするシーンが多くて、声を届けられる距離なんだけど、断絶してる。
映画館で一体感を得たと思っても、ベンチに座れないから目線がズレる。
で、それぞれ失恋した2人は同じ高さになったのか。などと。


以下、ほかに読んだの。

「思ってたよりフツーですね。」(榎本俊二)3巻
完結。回想漫画なんだけど、現在と過去の混線がインフレして、さすがフツーじゃない。
これを描いている現実の榎本俊二も存在する…と考えて、「……絶句。」を思い出した。
メタ混線ギャグ描いてくれないかな。


「ヒネヤ2の8」(あらいあき)
「チュウチュウカナッコ」の続編。巻数表記がないと、今後わかりにくくなりそうだ…。
相変わらず漂流するカナコを見守るしかない漫画。生き方とか好きなこととかの意識を前に出せそうで、出さない。
押しつけてこないくらいでいい漫画かもな…。それこそカナコ的。
アザミが女性だって、ええと、そうだったのか。見落としか。


「天の血脈」(安彦良和)1巻
日露開戦前のロシア・朝鮮国境で広開土王碑を調査していたら、という導入。
史料からの日韓同祖を示しつつ、朝鮮民族の青年に韓国併合をアリと言わせている。
混血のヒロインもいる。
「虹色のトロツキー」で五族協和を掲げつつも史実に埋もれたウムボルトの仇を取る…ような展開になるんだろうか。
日韓同祖については、「ナムジ」でも扱ってたはず。


「エリア51」(久正人)4巻
十神会議と、共通の対立者である蛇神が出てきて、世界の大枠というか上蓋みたいなのが提示された。
小さなエリアに霊的なものがひしめいてる世界だと思ってたら、
神々は位が合わないので人間に干渉してなかっただけという、なるほど。
キャラの性能がチートなので、設定の妙や絵で見せるんだけど、どっちも最高にイカシているので先生このままお願いします。

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